社会人でもヲタクできる。

拗らせもの置場

ピンクとグレー。カラフルとモノクロの世界。


書き終わってもう数週間経った。色々あり過ぎて忘れていたのを、敢えて今更投稿してみようって話。以下ピングレ感想。


「ピンクとグレー」この映画に対する予備知識はほぼないに等しい状態で映画を見た。見終わってこれを書くにあたり、色んな人の感想を読んだが、マイナス意見が多かったように感じた。それは、原作を読んでいてそことの差でああったり、ストーリーの進め方であたり結果であったり・・・理由は様々であったが、一貫して原作の方がよかったという意見が多かったように感じた。しかし、内容云々は別として中島裕翔に対する演技評価はとても高かった。あくまで私ははてなブログのJヲタのブログしか読んでいないため、世間一般の感想等は知らないので、それを念頭に上記を理解していただけたらと思う。

さて、ここからは完全にネタバレが入ってくるので、まだ映画を見ていない人、ネタバレを踏みたくない人、は読み進めないように。そして、ここからは私の個人的思想、感想の固まりとなる可能性が極めて高いのでご理解のほどを。ちなみに、私Hay!Say!JUMP担でもないからね。最近気になってはいるけど。それも念頭に置いておいて下さい。

「ピンクとグレー」ざっくりとしたストーリーは知っていたものの、原作も読まず、番宣も見ていなかった私はほぼまっさらに近い状態でこの映画を観た。まず率直に好きか嫌いかで表すと「好き」な方だ。この映画は決して明るくはないし、暗くて重くてしんどい話だと思う。私は原作を知らないからそことの比較はないし、観た映像をそのまま受け取る事ができた。開始62分の衝撃もきっちり受け、脳味噌フル回転で考えた。物語にがっつり感情移入して作品を観るタイプなので、あの瞬間から色が消えていたとかは正直観終わった後に脳内整理していく感じ。映画の時系列で順をおっていくと、まずピンクの世界。学制服の裕翔(ごっち)と菅田(りばちゃん)と夏帆ちゃん(さりー)の関係性。ごっちとりばちゃんのバランスと、ごっちが好きなさりーを好きなりばちゃんのよくあるような三角関係が妙にきゅんときた。ごっちの家でAVみて「ごっちごち」とか言い出すりばちゃんは思春期青年感丸だしで、その後サリー押し倒しちゃう辺りとか本当微笑ましかった。そういう意味ではごっち的感覚で見てて、ごっちがずっと笑ってるのも「いや、そろそろ止めてやれ」と思いつつもさりーがそんな本気で嫌がってると思わなかったごっちの鈍感さというか・・・からの泣きつかれて「おっ」となる裕翔の表情にすごく惹かれた。裕翔かっこいいよ。裕翔が部屋でフィレノプシスを歌うシーンはドキドキした。読者モデルで写真を撮られている裕翔は堂々としていてもう白木蓮吾でしかなかった。芸能界と言う世界でどんどん上に進んでいきどんどん笑顔が無くなるごっち。一緒に住んでいるごっちの活躍に負い目を感じやさぐれていくりばちゃん。どんどん溝が深くなっていく感じがとてもとても切なかった。決裂、再会した二人。その日が最後の日になるなんて、りばちゃんはきっと思ってなくて、再会して仲直りできてこれからだったのだろう。一方ごっちにとっては最期の日。再会して仲直り、最期にりばちゃんとの楽しい時間を過ごせたごっちはきっとこの世に未練はなっかったのだろう。疲れた。ピンクの世界はとてもカラフルで、しかし切なく・・・色の境に向かいどんどん色が減っていくようだった。減っていった色が2人で酔った夜にすべて戻り次の瞬間、世界から色が消えた。

カット。その声と共にすべてが劇中劇と化する。裕翔が演じていたごっちは劇中の裕翔に当てられた配役であり、中島裕翔の配役は正しくは「河田大貴」りばちゃんだった。・・・ほう。と脳内フル回転でストーリーに復帰。ここからの色のない世界はとても汚くとても人間味を帯びた世界だった。りばちゃん(裕翔)は誰よりも人間らしい心を持った人だった。グレーの世界の裕翔はそれまでとは打ってかわってりばちゃんだった。菅田と夏帆ちゃんのピンクとグレーの切り替えが素晴らしくて裕翔が埋もれてしまうのではないかとも思った。打ち上げ会場での「本当はこんな綺麗じゃないでしょ?」というニュアンスの菅田の台詞から悪い方向に進むストーリー。おっぱぶみたいなところに連れて行かれたりばちゃんに菅田は「白木連吾に教えてもらった」という。りばちゃんの中で何かが崩れ始める感覚が私にもあった。しかし、前回のHay!Say!JUMPのライブでこの子達が色気を持ったら無敵だろうね、色気が足りないね。なんて話をした直後に裕翔がおっぱいに囲まれ、夏帆ちゃんとSEXシーンやるなんて思ってもなくてびっくりした。ま、個人的にはおっぱいに囲まれてる菅田に惹かれて鼻血出しそうだった私(←)あと、夏帆ちゃんがベットから出たときのお尻が美尻過ぎてものすごくえろかった。黒の下着うぇい!!!ってなってた。バスローブから見えそうで見えない夏帆ちゃんのおっぱいに興奮した。袋とじってこんな感じなのかな。とにかく夏帆ちゃんはピンクでもグレーでもずっと可愛かったな。グレーのりあるさりーは本当にものすごく普通の女の子で、キャストが素晴らしいだけに逆に目立っていいなと思ったけど、芸能界からみた一般人はこうだよって差をおもいっきり突きつけられているようだった。菅田はグレーになってから超ハイセンスの超イヤな奴で、超芸能人なんだろうなっていうのが伺えて、実際の芸能界ってどんななんだろう。こんなに汚いのかな。それともとても誇張しているのかな?と心配になった。殴られてもずっと笑ってる菅田は怖かったよ。最後の最後に出てきた本当のごっち(柳楽優弥)がとても冷たく怖い人に見えたのは演出なのか演技なのか柳楽優弥のオーラなのかわからないけど、あの対面の部分だけを切り取って見ると、りばちゃんが描いたごっちとは全く別人の様に感じた。本物の白木蓮吾の中には「姉」という存在しかいなくて、どのような形であれど「好き」という思いにつき動かされてその時までを生きてきたのだろう。そこにいたのがたまたまりばちゃんで、たまたまさりーだっただけ。姉のように咲いて散る。まさに同じように生涯を過ごしたのだろう。最後に対峙しているときの裕翔は菅田が演じたりばちゃんそのものですごいと思った。賛否両論ある映画だけど、間違いなく裕翔の代表作になるのだろうと感じたし、裕翔でよかったんじゃないかなと思う。裕翔担大丈夫?みたいな意見をよく見るのはSEXシーンがあるから?私は自担が仕事でそういうのあるのなんとも思わないからあれだけど、それを理由に自担の活躍見ない方がもったいないから見た方がいいと思う。

映画が終わり、原作と違うところが多いこと。結末が違うことを知ったので、今からピングレ原作読みます。ハードカバー買ってたけど、読みにくいから急遽文庫購入した。この記事、書きながら何書いてるかわからなくなったから強制終了します(笑)でもでも最後に個人的な事なのですが、映画の最後は「しょーもな」で終わる。昨年公開された自担の主演映画「味園ユニバース」も「しょーもな」って言葉は肝として使われていました。本当に個人的シンパシー。個人的デジャブ。2015年も2016年も「しょーもな」で二度目の年明け。みなさん、あけましておめでとう。自担の言葉を借りて・・・今年もこんなしょーもないクソみたいな世の中を生きていきましょう。モノクロの世界を生きていればいつか色づく時がくると信じて。

 そして、すばるくんのソロコン外れました。なんて「しょーもな」な年明けなんだとガッカリというか、悲しいというか、もはや「無」。高いお金を払って来て欲しくない、当たった人が楽しんでほしいという自担の言葉に色んな思いが溢れ出る感覚。顔認証だから多ステが無くなると思いきや多ステもいるし、外れたらもうどうしようもないという現実がどうしようもなく苦しい。